前々からに気になっていた映画『Steve Jobs – スティーブ・ジョブズ』の日本公開初日である11月1日。有楽町にあるTOHOシネマズ日劇でさっそく観てきました。16:05スタート、平日のしかも一般的な会社では勤務時間中ということもあり、館内はまばらでけっこう空いていました。軽くですが、感想でも書いておきます。
タイトルの通りAppleの創業者であり、Mac、iPod、iPhoneなどの生みの親でもあるスティーブ・ジョブズを取り上げた映画となっています。内容としては、すでに公式伝記を始めとするジョブズ本に書いてあることをそのまま映画にした感じで、私としては本で読んだ内容を映画で再確認してきたといった感覚でいます。本で知っている知識があるからこそ、さらに映像として観ることで、すごくリアリティが増しました。そういう意味で、すごく楽しめたし、改めてジョブズからパワーをもらえました。ただ、ジョブズ本も読んだことなく、あまりジョブズのことを知らない人が観た方が、ジョブズ像に対して新しい発見が次から次へと訪れてくると思うので、それはそれでかなりショッキングで楽しめると思います。
それから、あれだけ密度の濃いジョブズの人生をよく2時間の映画に収めたのは凄いなと思いました。波瀾万丈な人生を送ったジョブズを取り上げるのであれば、さまざまなテーマで物語を構成することができると思いますが、今回の映画ではまさしく「冷酷なまでに自分の意志を貫く経営者としてのジョブズの生き様」といったところがテーマの主軸に置かれていました。特に、大人の世界とでも言うのでしょうか、Appleの経営に関わる部分でのジョブズと経営層との衝突、そしてそこで展開される泥臭い人間ドラマというものが大変見応えありました。また映画なので、感動のシーンの演出も見事でした。
あと見応えあると言えば、本人と見紛うばかりの俳優陣ではないでしょうか。特にジョブズ役のアシュトン・カッチャーは、ジョブズに激似で本人出演のドキュメンタリーを観てるような感覚に陥りました。この映画のためにそっくりさんを探しきたのかなと思ったのですが、デミー・ムーアの元旦那であったり、けっこう有名な方のようですね。その他主要メンバーであるスティーブ・ウォズニアック、ビル・アトキンソン、ジョナサン・アイブなんかもアシュトン・カッチャー並ではないですが、かなり似ている役者が起用されていて、この辺りも見物だと思いました。それから勝手に助演男優賞をあげるならマイク・マークラ役の方ですかね。この映画のキーとなる人物となりますが、彼の演技もなかなか見逃せません。
スティーブ・ジョブズが亡くなってもう2年が過ぎましたが、今回この映画を観て、なんかもうこの世の中にいないということが一瞬信じられなくなりました。まだ怒鳴り声をまき散らしながら新しいモノ作りの先導に立っていてるのではないかと…。イノベーションを起こそうとしている人間の姿は、やはりかっこよく羨ましくも感じます。私も改めて何か作りたいと思わせてくれた、そんな映画でした。
最後に映画の予習、復習を予てスティーブ・ジョブズの公式伝記を以下に紹介させていただきます。私の拙いレビューと併せてどうぞ。
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