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優勝したドメインは何?ワールドドメインカップ結果発表を受けて

2008年6月にICANN(IPアドレス、ドメイン名、ポート番号などを管理している組織)がgTLDの自由化を発表したことにより、「お名前.com」などを展開するGMOが「.shop」のレジストリとしてICANNに申請をするなど、各所で新しいgTLDの導入を目指す動きが見られます。

そうした中、プロバイダやレンタルサーバーなどのサービスを行っているインターリンクにおいても、新しいgTLDを世の中に送り出すことを目的とする「ワールドドメインカップ(WDC)」なるイベントを昨年より開催していました。

このWDCですが、その名からもわかるようにけっこう大掛かりなことをやっています。新しいドメインを一般から募集し、その応募ドメインの中から一般投票により優勝を決定します。優勝したドメインは、インターリンクによってICANNに申請が行われ、インターリンクがレジストリとなり販売を開始するそうです。

それから凄いことに、優勝ドメインの応募者には、今回の優勝決定時の賞金1万ドルの他、今後ドメインが1つ売れる度に報奨金1ドルが10年間に渡ってインターリンクより支払われるということになっています。かなり大盤振る舞いですよね!!そして夢があります!!

そして8月2日に、ついに優勝ドメインが決定したという発表がありました。結果にはすごく期待していました。自分でも想像できないくらい夢のあるドメインが生まれるのではと。

ところが選ばれたのは、なんと「.earth」だと…

この結果、かなり微妙ですね~。ベタ過ぎる。しかも、できる限りドメインを短くしたいこの時勢に反する5文字のドメインとはねぇ…。長くねぇ???って感想は私だけでしょうか。もちろん長くても使い道があればいいんですけど、「.earth」ってどんなサイトで使えますかねぇ?わざわざ国別ドメインってのがあるのに、国よりも大きな括りとなる「地球」という意味のドメインを使わなくてはいけない状況ってどこにあるのかなって思ってしまいます。たとえ略して「.ear」とか3文字だったとしても、地球という意味を考えると用途は限られてしまいますよね。ほんと微妙だーー!?

そんな私も実は応募してまして、応募したドメインは「.search」というドメインです。「.earth」よりも多い6文字を使っとるやんけ~とツッコミがきそうですが…。それには理由があって、そもそもこのWDC、応募の際に応募できるのは「ドメイン」のみとなっていて説明を加えることができなかったために、みんなに意味をわかってもらうには「.search」のようにそのままの言葉で応募せざるを得ず、例えば「.src」とか略した形での応募が難しかったのです。

ただ「.earth」よりは使い道はあるかなと思っています。本の検索サイトであればbook.searchとしたり、WHOISの検索サイトであればwhois.searchとすれば、サイトの意味もわかりやすくなりますし、まあ自分としては取得したいドメインのひとつでもあったりします。でもやはり新しいドメインを考えるは難しかったですね。だからこそ、自分でも思いもつかないようなドメインが生まれるのを期待したのです。

まあ、結局gTLDって「.com」が断トツで、「.net」「.org」「.info」「.biz」までが一般的であり、「.mobi」とか「.name」とか新しいドメインはまだまだ普及していないですよね。そんな状況で新しいドメインを一般に普及させるのはかなり大変だと思います。ほんとにインターリンクはこの「.earth」をICANNに申請するのかな???まあ静かに見守りましょう。

ちなみに15位までのドメインはこんな感じでした。

順位ドメイン名
1位.earth
2位.inc
3位.free
4位.smile
5位.one
6位.art
7位.moe
8位.site
9位.book
10位.anime
11位.lol
12位.game
13位.moon
14位.media
15位.bank

いかがでしょうか?

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