待ちに待ったWordPress3.0がついにリリースされました。メージャーアップデート版で、開発コード名は「セロニアス」。ジャズピアニストのセロニアス・モンクからつけたんでしょうかね。
さっそくですがアップグレードしてみました。アップグレードは数秒で完了。管理パネル自体は、それほど大きな変化はないですね。インターフェースの色調がライトになったようです。
で、セロニアスの大きな目玉としては、
- ・魅力的な新デフォルトテーマ、Twenty Ten(トゥエンティテン)が新たに追加
- ・一つの管理パネルで複数のサイトを管理する機能を実装
といったところでしょうか。
さっそく新デフォルトテーマ、「Twenty Ten」に切り替えてみました!
今回のバージョンアップでは、テーマ制作者向けに、「カスタマイズ可能な背景、ヘッダー、ショートリンク、メニュー (もうファイルを編集しなくて済みます)、投稿タイプ、そして分類 (タクソノミー) を簡単に実装できる新しいAPI 」もリリースされたとのことですが、このTwenty Tenテーマには、そのAPIが活用されているとのことです。(確かに管理パネルから背景なども変更できるようになっています。)
HTMLのソースを確認したところ、早くもHTML5のDOCTYPE宣言が使われているではありませんか!?来る2012年3月予定のHTML5の正式勧告に向けた動きでしょうか。ただ、HTML5は別のところで試しているので、このブログはXHTML1.0でやらせてもらいます。
それから、ソースの中に「role属性」といったものが使われていることに気づきました。これはTwenty Ten以前からでしょうか???ちょっと見慣れない属性だったので、調べてみました。
- XHTML Role 属性
- 作成者が要素に役割を与えるための属性 (W3C 仕様書 日本語訳より)
「div」や「span」などの要素の意味や役割を明確にするためのものですね。いわゆるセマンティック・ウェブを実現するためのひとつの手段となりえます。
例えば、IEやFirefoxなどのブラウザにrole属性に関しての機能が実装されていたとしたら、Webページにrole属性値を指定することによって、任意の表示や動きを演出することができるようになったりします。
ちなみに現在策定中のHTML5でも、このセマンティック・ウェブを重要視する傾向が顕著に現れています。Webページのheaderを表すheaderタグ、footerを表すfooterタグなど、さまざまな意味を表す要素が考えられています。
今回のアップデートで追加されたTwenty Tenで使われているHTML5のDOCTYPE宣言といい、role属性といい、WordPressもセマンティック・ウェブ、HTML5対応へと進化していくのでしょう!
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