11月8日(火)に、Firefox 8がリリースされました。Firefox 5が6月21日、Firefox 6が8月16日、Firefox 7が9月27日、そしてFirefox 8が11月8日と高速リリースが続いており、リリースのたびにFirefox自体も高速化しています。さっそく私もFirefox 8にバージョンアップしましたが、前回よりも速くなっているのが目に見えてわかります。そんなFirefox 8のリリース内容についてまとめてみました。
Firefox 8の主なリリース内容は以下となっています。
- 前バージョンに引き続き使用メモリーの削減
- タブが選択されるまでWebページをロードしない設定が追加
- 一部の言語版の検索バーにTwitterの検索機能が追加
- HTML5のmenu要素を用いたコンテキスト (右クリック) メニューに対応
- insertAdjacentHTML()メソッドに対応
- WebGLのクロスドメインテクスチャに対応
- 全6件の脆弱性の修正
リリース内容の詳細は以下でご確認ください。
また、11日(水)には、「Firefox 9のベータ版」がすでにリリースされています。次のFirefox 9では、1年以上かけて研究されてきた「型推論(TI: Type Inference)」と呼ばれる技術がJavaScriptエンジンに実装されることにより、JavaScriptの実行速度は、Firefox 8に比べて最大45%、Firefox3.6に比べれば最大10倍高速化するとのことです。リリース予定は12月13日、もしくは12月20日とのこと。Firefoxどれだけ速くなるんでしょうか!?楽しみですね〜!
Firefox 9ベータ版は以下よりダウンロードができます。
Googleツールバーがサポート終了でもFirefoxを使い続ける理由
さて、ここから本題となります。Firefoxが高速化されるのは嬉しいのですが、ひとつ残念なことがあります。それは、これまで重宝してきたGoogleツールバーのサポートがFirefox 5より終了してしまったことです。Googleツールバーでは、Googleの各サービスのボタンを配置し、新着情報があれば通知してくれ、すぐにサービスにアクセスできるようになっていました。これがすごく便利でした。
なので、高速化されたとはいえGoogleツールバーが使えなくなってしまった今、Firefoxを使い続ける理由があるのかどうかということで、ChromeやSafariなど他のブラウザーも使うことにしました。でも結局Firefoxがいいなという結論です。単純な理由ですが、Firefoxでは「履歴を一切記憶させない」設定ができるということです。
ChromeやSafariではなぜかこれができません…。なにか有用な情報の掲載されたWebサイトへたどり着くまでに、いくつかのサイトを経由することになると思います。その中にはどうでもいいような内容のサイトが含まれている場合もあります。しかしながら、これらも全て履歴として残ってしまいます。おそらく膨大な履歴の中で、本当に後から見たいサイトなんてほんのごくわずかだと思うんですね。後からまた見たいと思ったサイトはブックマークなり、SNSに投稿なりしますし、履歴を残す必要性を感じていません。むしろ履歴を残すリスクの方が大きいと感じています…。
そういう意味で「履歴を一切記憶させない」設定ができ、豊富なアドオンが使えるFirefoxが私の使い方には合っているのかなと思った次第です。探せばGoogleツールバーの代わりとなるようなアドオンもあるもんです。以下にご紹介したいと思います。
Googleツールバーの代替となるFirefoxアドオン
Google Shortcuts
その名の通り、Googleの各サービスへの「ショートカット」ボタンを「ツールバー」もしくは「ドロップダウンメニュー」に表示するアドオンです。ただそれだけのシンプルな機能で通知機能などもないのですが、凄く便利です。ほぼこれでGoogleツールバーの代わりになると言っても過言じゃないでしょうか。すでに「Google+」や「+1ボタン」にも対応しています。
検索はFirefoxのアドレスバーで行うことになりますが、「Web Search」ボタンを登録しておき、タブの挙動として「新しいアクティブなタブに開く」と設定しておけば、すぐにGoogle検索ページへアクセスすることも可能です。(「ドメイン」をキーワードとして検索する際に便利です。)
なお、Firefoxのサイドバーの機能を拡張するAll-in-One Sidebarというアドオンを使い、ツールバーの向きを「垂直」に設定すると、以下のような感じでサイドバーに表示させることもできます。
GMarks
Googleツールバーの中でよく使っていたのが「Googleブックマーク機能」でした。オンライン上に登録してあるGoogleブックマークを、ブラウザーのブックマークを使う感覚で利用できるものでした。
もちろん上記のGoogle Shortcutsを使ってGoogleブックマークへのショートカットボタンを設置することもできますが、当のGoogleブックマークのサイトはすごく使いにくかったりします。そして見つけたのが「GMarks」というアドオンです。
このGMarksにGoogleアカウントを登録しておくと、ブラウザーのブックマークを使う感覚でGoogleブックマークを利用することが可能となります。さらにGoogle Readerでスターアイテムをつけたものを表示できたりもし大変便利です。
goo辞書
Googleツールバーを使っていて意外と便利だったのが「マウスオーバー辞書機能」でした。仕事がら英語のサイトをよく見るので、わからない単語があれば「選択して⇒マウスカーソルを合わせる」とすれば、翻訳された日本語が表示されました。
この機能の代わりとして使うことにしたのが「goo辞書」というアドオンです。このアドオンの場合、わからない単語を「選択⇒右クリック⇒辞書を選択」すると、goo辞書の検索結果ページが表示されます。
対応する辞書は「英和辞書」「和英辞書」「国語辞書」の3種類となっています。ステップ数が多少増えますが辞書内容も充実しているので、これはこれで大変役に立つと思います。
以上、ご紹介した3つのアドオンを入れておけば、一応Googleツールバーがあった頃と同じような感覚でFirefoxを使えると思います。ただ、ひとつだけ探せていないGoogleツールバーの代替アドオンがあります。それはGoogleツールバーの「サイト内検索機能」の代わりとなるものです。
現状のFirefoxでも「Ctrl+F」を使えばサイト内検索は行えますが、アドレスバーとサイト内検索バーが上と下で別々になっているのがどうも使いづらいと思っています。Googleツールバーのようにアドレスバーを使ってサイト内検索ができるアドオンがあればいいなと思っています。もしご存知の方がいましたら教えていただけますでしょうか。またその他にも上記で紹介したアドオンよりも使えるものがあれば教えていただけると幸いです。
最近はChromeの方が勢いあったりしますが、Firefoxも負けずに盛り上げていきましょう!
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