アジア太平洋地域向けのドメイン「.asia(ドットアジア)」が、IDN(国際化ドメイン名)の導入を決定し、ついに日本語ドメインにも対応したようです。
「.asia」ドメインは2006年にICANNによって承認された比較的新しいスポンサードトップレベルドメイン(sTLD : sponsored Top Level Domain)です。アジア太平洋地域に属している個人・法人が取得の対象となっています。まだまだ日本ではそれほど馴染みのないドメインだと思いますが、現在アジアも急速に発展しており、将来的にはヨーロッパで大人気の「.eu」ドメインのようにかなりの需要が見込まれるドメインになると予想されます。
今回の「.asia」ドメインのIDN(国際化ドメイン名)の導入においては、日本語の他に、中国語、韓国語もサポートされることになっています。この3カ国のIDNドメインに対し、「.asia」ドメインのレジストリ(管理機関)であるDotAsia Organisationでは、すでに2011年5月11日からサンライズ登録(優先登録)およびパイオニア・ドメイン・プログラムを実施しており、これらは7月25日に終了となっています。
通常ドメインは先願主義に則っており、先に取得したもの勝ちとなります。特に新しいドメインの登録申請が開始された場合、人気のドメイン名を巡って目まぐるしいレースが展開されるのは明らかです。こうした争いを避けるためにDotAsiaでは、新しいドメインの登録申請を開始する際は、期間を設けて登録申請を受け付け、複数の応募があったドメイン名に対してはオークションを実施するようにしているとのことです。
「日本語.asia」ドメインの登録申請については以下のようなスケジュールで実施されるようです。
- ●サンライズ登録(5月11日~7月25日):アジア太平洋地域に属する政府・官公庁(SR1)、登録済み商標を持つ組織(SR2)、.ASIAドメイン名をすでに保有している個人・組織(SR3)を対象
- ●パイオニア・ドメイン・プログラム(5月11日~7月25日):アジア太平洋地域に属するセレブ・有名人を対象
- ●ランドラッシュ登録(8月2日~10月4日17:00):アジア太平洋地域に属する個人・法人を対象
- ●一般登録(未定):アジア太平洋地域に属する個人・法人を対象
そしてついに一般向けのランドラッシュ登録が8月2日(火)より開始されました。日本のレジストラではINTERLINKのドメインサービス「ゴンベエドメイン」、ファーストサーバのドメインサービス「DOレジ」、PSI-JAPANにて登録の受け付けが開始されています。
「我こそは!」と言う方はぜひオークションによる「日本語.asia」ドメイン取得に参加してみてはいかがでしょうか。
- Gonbei Domain「日本語.asiaドメイン事前登録申請」
- DOレジ「日本語.ASIAドメイン|ランドラッシュ(事前登録申請)受付開始」
- PSI-JAPAN「<日本語.asia・中国語.asia・韓国語.asia>登録予約について」
それにしても、日本語ドメインの種類が増えるのは喜ばしいことです。日本語ドメインもSEOには強いと思うし使いようによっては使えるドメインだと思います。もっともっと日本語ドメインが日本で当たり前のように使われるようになるとよいですね。
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