日本時間9月9日(火)午前2時よりAppleの新製品発表会が開催され、予てより噂されていた「iPhone 6 / iPhone 6 Plus」が発表されました。毎回どんな新発表がされるのかワクワクドキドキさせてくれるこのイベント。今回はクック体制になって初の「One more thing…」もあり、こちらも予てより「iWatch」として噂されていた「Apple Watch」が発表されました。今後の記録のためにも発表内容をまとめておきます。
iPhone 6 / iPhone 6 Plus
4.7インチのiPhone 6と5.5インチのiPhone 6 Plus。デザインは一新されて、これまでのiPhoneよりもさらに薄くなり、そしてまた一回り大きくなった模様です。これまでの角張ったデザインから初期の頃のように丸みを帯びたデザインとなりました。
新しいデザイン
iPhone 4から始まった角張ったデザインから、再びiPhone初期のような丸みを帯びたデザインになりました。だからといって古くささはなくむしろ未来を感じさせてくれるようなデザインとなっています。
大きさ、重さは、前モデルのiPhone 5sと比べると以下のようになっています。
- iPhone 6 Plus → 158.1 x 77.8 x 7.1mm, 172g(5s比+53%)
- iPhone 6 → 138.1 x 67 x 6.9mm, 129g(5s比+15%)
- iPhone 5s → 123.8 x 58.6 x 7.6mm, 112g
Retina HDディスプレイ
IPS液晶、化学強化ガラスカバーのRetina HDディスプレイ。さらに解像度が高くなり、4.7インチのiPhone 6は1,334×750(解像度:326PPI)、5.5インチのiPhone 6 Plusは1,920×1,080 (解像度:401PPI)とデスクトップPC並となっています。さらに斜めから見ても、太陽の下で見ても鮮明に見えるような改善も行われているとのこと。
A8とM8
某会社の某サービスを思わせるネーミング(笑)。デスクトップクラスの第2世代64ビットアーキテクチャをもとに構築されたA8は、iPhone 5sに搭載されたA7より13%小さく、25%高速で、初代iPhone比では50倍高速。M8モーションコプロセッサは、加速度センサー、コンパス、ジャイロスコープに加え、新たに気圧計からもデータを収集するようになり、歩数や移動距離、高度の変化などを測定することでヘルス系の機能に一役買うことになるでしょう。
Focus Pixelsを搭載したカメラ。特に動画機能の強化。
従来と同じ8メガピクセル、1.5ミクロン画素、f/2.2ですが、Focus Pixelsによってオートフォーカスがより速く、より正確になるようです。それから動画機能では、60fpsの1080p HDビデオ撮影やiPhone 5sの倍の240fpsのスローモーション撮影、タイムラプスビデオ撮影などの新機能が追加されているようです。前面のFaceTime HDカメラも進歩し、81%明るくなり、顔認識、自撮り連写にも対応。そしてiPhone 6 Plusは光学手ブレ補正機能を搭載。
より高速になったワイヤレス機能
iPhone 6 / 6 Plusでは通信機能がさらに向上しています。まず最大150Mbpsのより高速な4G LTEに対応。それから最大20のLTE周波数帯に対応。さらにVoLTEにも対応。Wi-Fiは802.11nに比べて最大3倍高速な802.11acに対応。やはり何と言っても、速くなってくれるのが一番嬉しいかも。
新しい電子決済システム「Apple Pay」
アメリカのみでのサービスとなりますが、iPhone 6 / 6 PlusにはNFCチップが搭載されていて、指紋認証センサー「Touch ID」と連動させて使う新たな電子決済システム「Apple Pay」も発表されました。Apple Payでの決済に使いたいクレジットカードはiPhoneのカメラで撮影し、データーとしてiPhone内に取り込んでおくということです。
発売日・価格
発売日は9月19日(金)となり、予約受付は9月12日(金)。年内に115か国で発売となり価格は以下の通りです。
iPhone 6: 16GB→199ドル、64GB→299ドル、128GB→399ドル
iPhone 6 Plus: 16GB→299ドル、64GB→399ドル、128GB→499ドル
Apple Watch
クックCEO初の「One more thing…」で発表された「Apple Watch」。すでに何年も前から「iWatch」として噂になっていたこの新しいデバイスの全貌がついに明らかとなりました。
特徴はダイヤルUI、これはよく思いついたなと目から鱗が落ちました。ただ正直いろいろ機能を詰め込みすぎている印象で、何ができるのか今回のプレゼンだけではよくわかりませんでした。時間とスケジュールだけでも十分かなと思った程です。Appleの得意な再発明シリーズとなる「時計の再発明」の行く末をしっかり見守っていきたいと思います。
発売は2015年初頭で、価格は349ドル。時計として考えたらそう高い値段ではないですね。
余談になりますが、デザインに関してはいろいろと噂されてきていて、その中でも群を抜いて「っぽいなあ」と思わせてくれたのが以下のサイトで紹介しているやつでした。せっかくなので紹介しておきます。
ただやっぱり普段腕時計として使うなら、今回発表されたようないわゆる腕時計らしいデザインがしっくりくるのかなと思ったりしました。
今回の新製品発表会もライブストリーミングで見ていたのですが、回線は途切れまくるは、中国語の同時中継が流れ続けるはで、「Appleどうした」と本気で思いました。気がかりなのはそれだけではなく、商品ラインナップを複数に増やしたことです。iPhone 6しかり、Apple Watchしかり。スティーブ・ジョブズの意志に逆行する形ですね…。まあ、それはともかく、今回発表されたiPhone 6、Apple Watchは一応どちらも買う方向で考えています。なんだかんだですごく楽しみです。
最後に今回のスペシャルイベントの速報をまとめたEngadgetの記事を紹介しておきます。
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