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会社を退職しました(晴れてフリーとなりました)

2012年4月からディレクターとして働いていた比較.com株式会社(自分にとっては2社目の会社)を8月末を持って退職しました。入社初日から毎朝社長室で行われる何時に終わるかわからない過酷なマネージャー会議(マネ会)への参加、終電で帰るという日々からやっと解放されました。1年5ヶ月という一般的に見ると大変短い期間ではありましたが、働いた実感としてはかなり内容の濃かった1年5ヶ月でした。退職したということを記録として残しておきます(いわゆる退職エントリーです)。

本当かどうかはわかりませんが「他社の3年分の仕事を1年でできる」と言われている職場で働けた経験は、今後すごく役に立つのではないかと思っています。自分の担当業務のことはもちろん、経営のこと売上のことコストのこと働く環境のことなどを特に意識して働けるようになったことは自分にとってかなりプラスになるのではないかと思っています。

それから、1年もすればほぼ別の会社になったかと思わせるくらい人の入れ替わりが激しかった環境であったため、様々な経歴を持った人たちとのたくさんの出会いがありました。その中には、技術面、考え方などいろんな面でレベルの高い人も多くいて、それはそれは大変刺激になりました。

退職の理由は、すごくシンプルで「もっと自分で手を動かしたくなった」ということです。ディレクターという立場上、もちろん開発に携わる事もできましたが、気づいたらそれ以外の業務がメインとなってきていました。これらの業務がつまらないということではないです。ただ、エンジニアの同僚と日々技術の話をしたり、セミナーや勉強会に参加したりしているうちに、もう一度開発だけに集中できる環境に身を置きたいという思いが改めて強くなってきたというわけです。

スマートフォンやHTML5の普及により、ここ1~2年でフロントエンド周りの技術、特にJavaScript周りの技術がホットになってきています。そしてこれらの技術は間違いなく、今後主流の技術となっていくはずです。将来的には再度ディレクターやプロデューサーとして世の中にイノベーションを起こしていきたいという強い思いがありますが、そうなるためにもやはり今必要なのは身をもってこれらの技術を経験しておくことだと思いました。

そういうわけで、今後は再度2~3年くらいは技術者として働きたいと思っているところです。現在はそうした職場を探しつつ、収入源の確保という意味で独自にサービスを開発したりしています。

今後のことは特に何も決まっていません。本当に自由の身となってしまいました(笑)

約10年前、私は作曲家を目指していました。定職にも就かず、学生時代に貯めたお金が続く限りは、ひたすら曲を書いて成功を夢見ていました。しかし残念ながら、作曲で成功することを待たずにお金が底をついてしまい、就職することを決意しました。大学時代に少々習っただけの稚拙なプログラミングとDBの技術と個人的に勉強してきただけのWebデザインの技術を頼りに、今のWeb業界へ飛び込みました。当時はある程度お金が貯まったら、また作曲の道に戻ろうという軽い気持ちでもありました。それが気づいたら、もうそこから約10年休むこともなく走り抜いてきたことになります。その間にこの業界での生き甲斐も見つけました。

そう考えると、なんか人生不思議なもんだなと今ふと思いましたが、まあそれ以来の自由の身ということになります。初心に返る意味でも当時のガツガツしていたころを思い出して、またがむしゃらにやっていきたいですね。

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